Ergodox ハードウェアシリーズ (ケース 1)

Posted by YpsilonTAKAI On 2016年11月3日木曜日 0 コメント

ケース

Ergodoxのケースは、専用のできあがっているものが何種類か入手可能です



が、自作するのであれば、

  • カットした板を積層して作る
  • 3Dプリンタで作る


のいずれかになります。

3Dプリンタで作る方がそれらしくて無駄の無いものができそうです。 最近は、3Dプリンタも表面かかなりなめらかで強度のあるものが作れるみたいですよ。そのうち挑戦してみたいですね。

ですが、今回は、以下のような理由でカットした板を積層する方式を選びました。

  • 基板がカスタムされているので、図面をいじる必要がある。
  • 3D CADをいじった経験あまり無し。
  • 2D CADならそこそこ使えるはず。
  • 知り合いにレーザーカットを仕事にしている人がいる。



ということで図面が必要です。
機械に読み込ませるデータは、Adobi Illustrator(ai)形式のものが必要になるとのこと。
以前レーザーカットで物を作ってもらったときに、途中から図面の加工までお願いしていたのですが、調整で手間をかけさせてしまうなどしました。
今回は、形も複雑で種類も多いので、自前でaiファイルまで作りたいと思います。

CAD

まずは、CADソフトの選択です。
ラジコングライダーの自作をやっていて、自分でCADを使って図面を書いたりしていたのですが、小さなパーツなどの図面を書いて、紙に出力して、材料に貼って、手で切り出す程度のことしかしてなくて、そのときに使いやすいものを使ってました。 主にJW_CADを使ってました。
ただ、JW_CADは、Windowsじゃないと動かないとか、dxf形式がものによってはうまく読めないとか、操作性が今一肌に合わないとかいろいろ不満がありました。 なので今回、dxfがちゃんと扱えるということを基準にFreeのCADを調べてみました。


結果としてこの2つがよさそうで、今回はDraftSightを使うことにしました。

FreeCADの方はどちらかというと3Dデータを作る作業に向いている感じで、2Dデータを作るならDraftSightのほうが直感的な感じです。

図面を引く

CADの練習をちょっとして、実際の図面を作っていきます。

図面作成でキーになるのは、スイッチをはめ込む穴がたくさん開いたプレートです。ここにはめ込んだスイッチが基板にちゃんとはまらなければなりません。
基板を分けていただいた方が、JW_CADの図面を作っていただいていたのでその部分は使わせていただきました。
残りの部分については、基本的に全面書き直しました。
- レーザーカットを効率的にやるには、繋った線はポリラインにする必要がある。
- ポリラインにするためには、全ての線がちゃんとつながっていないとだめ。
ということ。
あと、元データそのものがこれまでいろいろな人がいじったものであるためか、
- 余計な線などのゴミデータがあちこちにある
というのが理由です。

慣れないCADでの作業なので、何度もはじめからやり直したり、途中で効率的なやりかたを発見したりなどしましたが、なんとか作ることができました。



  • つながっているところはちゃんとつながっている。
  • ポリラインにする。
  • スケールの調整のために流さがわかっているキリのいい長さの線を入れておく。

aiファイル

さて、aiファイルです。
基本的に、Adobe illustratorが無いと作ることができません。できたとしても互換性に心配があります。
ただ、上記のDXFができていれば調整はすぐできるはずなので、こちらで用意しなくてもよかったのですが、なんと、CS2であれば手に入るという情報があり、ちょっと試してみることにしました。

ここでは詳しく書きませんが、調べてみると黒に近いグレーということで、おすすめできる方法ではありませんでした。
ですが、たしかに使うことができて、aiファイルを作ることができました。

Illustratorでやった作業は以下のことです。


  • dxfファイルを読み込む。
  • 縮尺がおかしいので、入れておいた長さのわかる線、今回は3cmのものを使って縮小率を計算して全体を縮小する。
  • 線を消す。

これだけ。

カット!

持ち込んでカットします。カットの様子。



カットした部品です。



コスト削減のため、加工で出た端材を使ってもらったので、保護のための紙がない状態でのカットだったので、表面が曇っていたりしますが、使うのに支障はありません。

タップを立てる。

組み立てるためには、底面の板の穴に3mmのネジを切り(=タップを立て)ます。



今回はここまで。

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