キースイッチ
キーボードというのは、キーを押してその押したキーに対応する情報を本体に送る装置で、キーは1つ1つがスイッチになっています。最近の一般的なキーボードは、スイッチが一体成形されたものになっていることが多いのですが、自作の場合は1つのキーに1つのスイッチを使うのが一般的です。そこに使われているスイッチは、昔は日本のメーカも出していましたが、今では、スタンダードなチェリーブランドのものか、それのコピー品を使うのが一般的です。 このあたりのことは、書ききれないほどの情報がありますので、興味のある方は検索してみてください。
さて、Ergodoxのキースイッチは左右で80個ぐらい必要で、日本で買うと1こ80円くらい。まあ、予備もいくらかあればいいなぁと思っていたのですが、ちょうどいいタイミングで、MassdropでGateronのスイッチが出ました。軸が...

メインの石
ハード寄りで石って言えば、普通(昔?)は裸のICを指しましたが、時代は変ったんですよ。今では小型のマイコンボードが昔の石の代わりをしています。
Arduino の Mini とか Micro、ダ・ヴィンチ32Uとか、こういうマイコンボードはハードウェアのアーキテクチャも公開されていて、豊富なサンプルも手に入る。
さらに、マイコンと言えばちょっと前まで専用のライター(Writer)が無いと中のプログラムを書き換えられないし、石によってライターが違ったりで、なかなか手が出しにくいものだったけれど、これらのマイコンボードは、USBのインターフェースを持ってる上に、内蔵メモリが大きくなったのもあってか、ブートローダを内蔵していて、パソコンとUSBてつないでライター無しで直接ファームを書き込むことができるようになっている。
時代は変った。
Ergodoxの基板には、コントローラとして、Teensy2.0(https://www.pjrc.com/teensy/)っていうマイコンボードを使うようになっています。(このPJRCっていう会社?もすごいんだけど、まあいずれ)
Teensy2.0...

入手した基板は、作った人が手を入れていて、オリジナルとはキー配列が少し違います。
違い
Ergodoxの小指の外側のキーは、通常のキーの1.5倍(1.5uと表現されます)のものが4段になっています。
この上側の3段分のキーを普通のサイズのキー2個にしてあります。あと、一番下の段の一番外側のキーが無くなっています。
意図は変更した本人に聞いていないのでわからないのですが、
- そもそもErgodoxの標準のファームウェアだとあと2個キーを増やす余裕がある
- 小指の外にわりあてちゃえ
- 一番下の外って打ちにくそうだから、これも移動しちゃえ
ってな感じなので...

エルゴ系のキーボードについて関心があるので、比較的早い時期からErgoDoxのことは知っていたのですが、手を出していませんでした。
状況
- 職場は Kinesis Advantage、 自宅や移動用は Typematrix
この組み合わせで一応満足はしている。 ただ、Typematrixの物理配列はいいのですが、単体でのリマップ機能が無いので論理配列がいじれない。これがすごく残念。
Davinciを使ってファーム部分を入れ変えてしまうプロジェクトは進行中だがいろいろあって、あまり進んでいない。この件はそのうち公開する(たぶん)。
- Ergodox自作なのに意外とコストがかかるのがわかっていた
自作=安く済むと思っているわけではありません。...